fc2ブログ
eye

Recent Post

2023/12/03

CAPTAIN BEYOND/キャプテン・ビヨンド

全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは72年作、ディープ・パープルのオリジナル・メンバーであるロッド・エヴァンスが中心に結成されたキャプテン・ビヨンドのファースト・アルバム、「キャプテン・ビヨンド」、入荷しました。

1_000000003352.jpg

ショップはこちら

エヴァンス、元アイアン・バタフライのメンバー、ラリー・リノ・ラインハルト(最近訃報が報じられました)とリー・ドルマン、更にジョニー・ウインターとの活動で有名なボビー・コールドウェル(アメリカのAORシンガーとは同姓同名の別人です)という構成により、スーパー・グループという側面もあったバンドです。


パープルの初代ヴォーカリストとしては、かなり知名度、評価が低いと思われますが、このロッド・エヴァンスという人は80年代に偽ディープ・パープルでの興行で裁判沙汰になり、胡散臭さにまみれてしまったのが大きかったと思います。

ただ実力的にはかなり注目する点が多く、ソング・ライティング・センスに加え、ソフトながらソウルフルな声質、個性は強くないですが幅広いメロディを歌いこなす器用さは、ユニークなハード・ロック・バンドには最適に人材であったと思われます。

パープルよりはツェッペリン的アプローチが強い中、ジャズ、プログレにも通じる複雑な構成も見せ、かなりグルーヴ感があるサウンドは、当時のブリティッシュ・ハード勢の中でも最先端の音であったと思われます。

時折垣間見れる、まるで初期エアロスミスを思わせるかの様なリフ、サバスをスピーディーにしたかの様なメタリックなリフ等、なかなか聴かせてくれるだけに、もっと再評価されていい1枚ではないでしょうか。

スポンサーサイト



2023/12/02

JOHN WETTON/ROCK OF FAITH ジョン・ウェットン ロック・オヴ・フェイス

全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

「Voice Mail」、「Arkangel」、「Welcome To Heaven」の三部作に続いて発表された、ジョン・ウェットンの2003年作のアルバム、「ロック・オヴ・フェイス」、入荷しました。

1_000000005072.jpg

ショップはこちら

ソロ名義としては3年ぶりとなりましたが、その間にもこの人の精力的な活動は驚くべきものばかりで、既に健康悪化が伝えられていたにも関わらず、旺盛な創作意欲は衰えず、そしてやはりブリティッシュ・ロック界の至宝と言うべき声、メロディ・センスは周りが放っておくわけがないという事なのでしょう。


カール・パーマー等とのQANGO、元URIAH HEEPのケン・ヘンズレーとのコラボ、イタリアのプログレ・メタル・バンド、EMPTY TEMORのキーボード、ダニエレ・リヴェラーニとの共演を経て、いよいよここでは10数年ぶりのタッグとなる盟友、ジェフ・ダウンズが迎えられています。

本作と同時期に「Wetton Downes」なるアルバムがリリースされていますが、これは過去のアウトテイクが中心となったコンピレーションで、後にこの2人が中心になったプロジェクト、ICONが始動したのはこの本作が間違いなくきっかけになったと思われます。

そしてご存知の様にASIAリユニオンへと発展していったわけですから、ここでの久々の共演はやはり興味深いものがあります。

その名コンビの共作による「I've Come To Take You Home」、「I Lay Down」は、まさにASIA黄金期を思わせる、ちょうど「アストラ」当時のメロディアスなナンバーとなっています。

その他にもQANGOのジョン・ヤング、旧友であるリチャード・パーマー・ジェイムズとの共作を始め、バックにはIT BITESに加入する事になるジョン・ミッチェル、JADISのドラマー、スティーヴ・クリスティと、当時のジョンを支えたメンバーが中心となっています。

またICONに参加したELOのヒュー・マクドウェル、ペンドラゴンのピーター・ジ―がゲストに迎えられています。

日本盤ボーナス・トラックにはBEACH BOYSの名曲、「God Only Knows」のライヴ・ヴァージョンが収録されているのも見逃せません。

全体的にはライトなポップ感覚は抑えられ、かなり重厚でアダルトなナンバーが並びますが、アルバム・タイトル通りが示す通り、自身のキャリアを総括するものだったのではないでしょうか。
(対訳では「信仰の岩」とされていますが、やはり「信念のロック」と理解したいところです)

2023/12/01

QUIET RIOT/ALIVE AND WELL クワイエット・ライオット アライヴ・アンド・ウェル

全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

クワイエット・ライオットのオリジナル作としては通算9作目となったアルバム、「アライヴ・アンド・ウェル」、入荷しました。

1_000000007389.jpg

ショップはこちら

バンド自体はすっかり精彩を欠き、シーンから姿も目立たなくなっていた時期ですが、本作からルディ・サーゾが復帰し、なんと84年作の「Condition Critical」以来となる黄金期メンバーが集結した事になります。


ランディ・ローズを除けば、WHITESNAKEやMANIC EDEN、あるいはDIOやB.O.C.と引っ張りだこのルディ・サーゾはバンドの一番の出世頭と言えると思いますが、この人が戻るとヴィジュアル的にも華やかになったのではないでしょうか。

バンドに一気に活気が甦り、じつに元気で明るいハード・ロック作となっています。

アルバムは変則的な構成で、新曲9曲、カヴァー1曲、そして往年の代表曲のリテイクが5曲が収録されています。

新曲の方は、まさに「METAL HEALTH」の続編とでも言うべき快作となっていて、時代遅れ感もなんのその、彼等の一番の得意技を堂々と疲労してくれています。

AC/DCの「地獄のハイウェイ」のカヴァーもまさに彼等にはピッタリで、かつてのスレイドのカヴァーよりも堂に入っている気がします。

シンプルかつアダルトなヴァージョンとして生まれ変わった過去のナンバーも、ある意味ミニ・ベスト的な選曲もあり、かなり楽しめてしまいます。

ケヴィン・ダブロウというLAメタルの申し子的なヴォーカリストは、80年代半ばには没個性として定着してしまった感もありますが、こうして改めて聴くと彼のスタイルを踏襲したバンド、ヴォーカリストはあまりにも多かった事に気づかされます。

尚、2014年にはリイシューがされ、「CUM ON FEEL THE NOIZE」として曲順変更がされた形で再リリースがされています。

2023/11/30

RUSH/POWER WINDOWS ラッシュ パワー・ウィンドウズ

全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは85年作、ラッシュの11作目となるアルバム、「パワー・ウィンドウズ」、入荷しました。

1_008001000003.jpg

ショップはこちら

後に名タッグとなるプロデューサー、ピーター・コリンズが迎えられた初の1枚です。


緻密ながら輪郭は極めてポップでキャッチー、80年代のラッシュ・サウンドが明確な形を見せ始めた重要作だと思います。

曲によってはかなりキラキラした80'sポップ調もありますが、ギターが鳴り響くと同時にこの人達の特色が強く現れるのが実に興味深いです。

ジャケットも彼等のキャリアの中では異色とも思えるものですが、最もキャッチーな1枚かもしれません。

2023/11/30

FIONA/BEYOND THE PALE フィオナ ビヨンド・ザ・ペイル

全国のロック・ファンのみなさん、こんにちは。メタル、プログレ、ハード・ロック、クラシック・ロック専門中古CDオンライン・ショップ、Ken's Attic ケンズ・アティックです。

オリジナルは86年作、フィメール・ポップ・メタルの代表的シンガー、フィオナのセカンド・アルバム、「ビヨンド・ザ・ペイル」、入荷しました。

1_000000003036.jpg

ショップはこちら

アイドル然としてキュートなルックスからは想像できない、パワフルなハスキーボイスが魅力的な人ですが、加えて彼女を支えるバック陣の豪華さが本作を80年代の隠れ名盤としていると思われます。


RATTやWINGERで80'sメタルの分厚いサウンドを生み出した名プロデューサーであり、一時は彼女の人生のパートナーでもあったボー・ヒルの手腕により、ポップ寄りのサウンドとメタリックなエッジの中道を行くキラキラ度が確立されています。

TWISTED SISTERのジョー・フランコ、キップ・ウィンガー、レブ・ビーチ等をゲストに迎え、優れたミュージシャンが彼女の資質を借りながら自分達のポップ・センスを試そうとしていたかの様にも思える程で、日本を含めた現在のアイドル・ポップ・シーンにも通じるものが感じられます。

ただ彼女の場合は、コンポーザーとしてのセンスも持ち合わせていて、作曲にも自身の名前が数曲クレジットされています。

またバック・サウンドだけを聴けば、80'sポップ・ソングとも思えそうなナンバーでも、艶っぽい声でメロディアス・ハード・チューンとして聴かせてしまう力量がやはり目立ちます。

「Running Out Of Night」や「He's On My Side」といった、パワー・バラード系のナンバーで、そうした傾向が顕著に現れていると思います。

同時代のメタル・クイーンと呼ばれた人達、リー・アーロン、リタ・フォード等と比べると、最もポップな印象の強い人ですが、そのしなやかさと力強さ、そしてジャケットに映る彼女の麗しさは最も際立っていた気がします。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR