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「Voice Mail」、「Arkangel」、「Welcome To Heaven」の三部作に続いて発表された、ジョン・ウェットンの2003年作のアルバム、「ロック・オヴ・フェイス」、入荷しました。

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ソロ名義としては3年ぶりとなりましたが、その間にもこの人の精力的な活動は驚くべきものばかりで、既に健康悪化が伝えられていたにも関わらず、旺盛な創作意欲は衰えず、そしてやはりブリティッシュ・ロック界の至宝と言うべき声、メロディ・センスは周りが放っておくわけがないという事なのでしょう。
カール・パーマー等とのQANGO、元URIAH HEEPのケン・ヘンズレーとのコラボ、イタリアのプログレ・メタル・バンド、EMPTY TEMORのキーボード、ダニエレ・リヴェラーニとの共演を経て、いよいよここでは10数年ぶりのタッグとなる盟友、ジェフ・ダウンズが迎えられています。
本作と同時期に「Wetton Downes」なるアルバムがリリースされていますが、これは過去のアウトテイクが中心となったコンピレーションで、後にこの2人が中心になったプロジェクト、ICONが始動したのはこの本作が間違いなくきっかけになったと思われます。
そしてご存知の様にASIAリユニオンへと発展していったわけですから、ここでの久々の共演はやはり興味深いものがあります。
その名コンビの共作による「I've Come To Take You Home」、「I Lay Down」は、まさにASIA黄金期を思わせる、ちょうど「アストラ」当時のメロディアスなナンバーとなっています。
その他にもQANGOのジョン・ヤング、旧友であるリチャード・パーマー・ジェイムズとの共作を始め、バックにはIT BITESに加入する事になるジョン・ミッチェル、JADISのドラマー、スティーヴ・クリスティと、当時のジョンを支えたメンバーが中心となっています。
またICONに参加したELOのヒュー・マクドウェル、ペンドラゴンのピーター・ジ―がゲストに迎えられています。
日本盤ボーナス・トラックにはBEACH BOYSの名曲、「God Only Knows」のライヴ・ヴァージョンが収録されているのも見逃せません。
全体的にはライトなポップ感覚は抑えられ、かなり重厚でアダルトなナンバーが並びますが、アルバム・タイトル通りが示す通り、自身のキャリアを総括するものだったのではないでしょうか。
(対訳では「信仰の岩」とされていますが、やはり「信念のロック」と理解したいところです)